日本政策金融公庫の融資はいつ入金される?振込までの手続き・流れを解説


監修者:渡部 豪(公認会計士)
KPMGあずさ監査法人で勤めたのち、ベンチャー企業のCFO(最高財務責任者)へ就任。
創業期の会社のデットファイナンス(融資)を複数支援した実績を持つ。
【主な支援実績】
融資額:最大5億円(コンサル会社)
創業融資額:最大6500万円(EC会社)
融資支援実績(累計):300件超
▼そもそも公庫融資が通るのか知りたい方▼
日本政策金融公庫の審査完了から入金までの手順
「融資の審査は通った。でも、実際にいつ口座に入金されるのか分からない」そんな不安を抱える創業者は少なくありません。
結論を先にお伝えします。
【公庫の入金タイミング】
契約書返送 → 入金まで:通常3〜5営業日
申請〜入金のトータル:平均1か月(繁忙期は1.5か月)
トータル期間の短縮方法:有(最短13日)
申請から入金までの全ステップと日数目安
日本政策金融公庫の融資は、申請順で面談・審査が進むため、申し込み時期によって日数が変わります。当センター累計300社超の融資支援実績データから平均値・最短記録を以下の表で確認してください。
| ステップ | 内容 | 平均 | 最短 記録 |
|---|---|---|---|
| ①申込〜面談 | 窓口・ オンライン申込 | 10日 | 8日 |
| ②面談〜 審査完了・結果通知 | 公庫担当者との面談 →電話で可否通知 | 15日 | 2日 |
| ③契約書類の返送 | 郵送または電子契約で手続き | 到着後なるべく即日 | |
| ④入金 (融資実行) | 指定口座へ振込 | 3〜5営業日 | 3日 |
| トータル(申し込み〜入金) | 約1か月 | 13日 | |
情報元:当社融資支援実績データ(累計300社超)

▼最短で公庫審査を通したい方▼
融資面談が終わった後の、入金までの基本的な流れは以下のとおりです。
日本政策金融公庫の審査が完了したら、融資の審査結果は電話で連絡があります。
電話で公庫の担当者から、融資の可否通知や融資額などの詳細が伝えられます。
審査結果の電話連絡は、融資面談後、通常1週間程度できますが、もし2週間経っても連絡がない場合は、公庫の担当者へ連絡してみましょう。
融資決定の後に、融資の案内と契約書類が契約センターから郵送で届きます。

| 公庫の契約書類の中身 | |
|---|---|
| 書類名 | 内容 |
| 借用証書 | 借入の契約書 |
| 預金口座振替利用届 | 返済金の口座振替に関する書類 |
| 団体信用生命保険 申込書 | 死亡時の債務免責の保険(任意) ※連帯保証人のある場合 |
| お客さまの情報の 利用に関する同意書 | 個人情報に関する取扱い規約 |
| 返送用封筒(緑色) | 契約センターへの返送用封筒 |
届いた融資契約書類に、決定された融資条件や返済方法などの詳細が記載されているので、記載内容に間違いがないか確認しましょう。
手続きは、日本政策金融公庫の契約センターへ返送して手続きは完了です。
融資の案内に記載されている必要書類に不足がないかチェックも忘れずにしましょう。
融資の契約書類が契約センターに到着してから、実際に融資金が指定口座に入金されるまでには、通常3営業日ほどかかります。
もし必要書類に不備や漏れがあった場合は、入金が遅れるため注意が必要です。
早めに入金を受けたい場合は、公庫の支店の担当者へ事前に相談しておきましょう。
契約書類を直接支店へ持参することで、入金までの期間を1〜2日短縮できる可能性があります。
審査完了から入金までの期間は、2週間程度みておくと良いでしょう。
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公庫からの入金タイミングを早める5つの方法
入金までのタイミングは、事業計画の実行や資金繰りに大きな影響を与えます。
審査や契約手続きに時間がかかることがあり、待ち時間が負担となることもあるでしょう。
そこで、公庫からの入金タイミングを早めるコツとして、5つの方法をご紹介します。
【公庫からの入金タイミングを早めるコツ】
- 公庫の担当者に審査の進捗について電話で確認する
- 契約に必要な書類を事前に準備しておく
- 契約書をミスなく記載する
- 契約書を契約センターに直接持参する
- 公庫の営業時間外や土日を挟まないようにする
公庫の担当者に審査の進捗について電話する
入金タイミングを早めるためには、審査を早急に完了してもらう必要があります。
その際、公庫の担当者に審査の進捗状況について電話で問い合わせることが有効です。
公庫の担当者も人なので、意識して審査を早めに進めてくれることが期待できます。
また、書類に不備があった時などフォローアップが必要な内容に対しても、速やかに対応できるでしょう。
契約に必要な書類を事前に準備しておく
入金を早めるためには、契約に必要な書類の事前準備が重要です。
事前に準備しておくべきものを、参考として記載します。
| 事前に準備しておくべきもの | |
|---|---|
| 書類名 | 内容 |
| 収入印紙 | 金額に応じて(~2万円程) 借用証書に貼りつける ※電子契約の場合は不要 |
| 印鑑証明書 | 個人または法人の印鑑証明書 (3ヶ月以内発行) |
| 送金先口座の 預金通帳コピー | ご融資金の送金先として 使用する口座 |
| 返済用口座の 預金通帳コピー | ご返済金の口座振替に 使用する口座 |
必要なものを事前に用意しておくことで、契約手続きにかかる時間を早められます。
契約書をミスなく記載する
入金タイミングを早めるためには、契約書の必要事項の記入に不備がないようにしましょう。
記載内容にミスがあると、公庫が確認するのにも時間がかかってしまいます。
正確な情報を契約書に記載することで、公庫での手続きもスムーズに進み、結果入金までの時間を短縮できます。
契約書の書き方を参考にして、不備がないかチェックしましょう。
はじめて融資を受けるかたは、借用書の記入方法が分からない、といった不安もあるでしょう。
借用証書に記入不備があれば、借用書の再送付などでやり取りに時間がかかってしまい、希望した日に入金できない事があります。
この点は、日本政策金融公庫が借用書の書き方を動画で公開していますので、参考にしてみてください。
※現在は電子契約を推進していますが、紙と電子で記入内容は変わりません。

いくつかポイントがあるため抜粋します。
【借主】【連帯保証人】(左下)
・個人事業主や連帯保証人の場合、自署にて記載
・法人の場合はゴム印の利用が可
・法人の場合は会社名に加え、代表取締役〇〇、まで記載
・印鑑は実印(印鑑証明書の印影)を必ず利用

【送金依頼】(右下)
・借入人本人(法人の場合は法人口座)の口座情報を記載する
・預金通帳の内容と照合する

これらの提出書類の準備が整ったら、返送用封筒(緑色)で返送します。
契約書を契約センターに直接持参する
公庫の契約書類は郵送で返送する形となっていますが、郵送にかかる時間ももったいないと感じる方もいらっしゃるでしょう。
簡易書留であれば、発送から公庫に到着まで最大3日程度のタイムラグが生じる可能性もあります。
そのため、入金を早めるためには、契約書を直接契約センターに持参することをおすすめします。
契約センターは支店とは異なり、契約手続きに特化している部署です。
直接持参することで、契約手続きの時間短縮や誤送リスクも減らせます。
事前に公庫の担当者に相談して、持参する日時を決めて手続きを進めましょう。

公庫の営業時間外や土日を挟まないようにする
公庫の担当者と連絡する必要がある場合は、営業時間(9:00~17:00)のなるべく早い時間にしましょう。
営業時間の終わりや土日をはさむ場合、公庫内での手続きの対応が遅くなってしまいます。
また、必要書類の取得にあたって、オンラインでの申請が可能な手続きもありますが、土日はサービスを提供していない場合もあるので注意が必要です。
郵送契約 vs 電子契約、どちらが早い?
公庫では現在、郵送による紙の契約と電子契約の両方が選べます。記入・確認する内容はどちらも同じですが、入金タイミングに影響するため、状況に合わせて選択することが重要です。
| 郵送(紙) | 電子契約 | |
|---|---|---|
| 記入内容 | 同一 | 同一 |
| 実行日の 決め方 | 契約書到着後 3〜5営業日で自動処理 | 承認電話の際に 担当者と口頭で確定 |
| 向いている ケース | 繁忙期以外・ 日程に余裕があるとき | 郵送往復を短縮 印紙代を節約 |
| 注意点 | 書類郵送が承認連絡を兼ねる場合あり。 受取り遅れに注意 | 実行日を先に確定するため担当者がバッファを取るケースも |
【実例①】郵送契約で入金が遅れたケース
登記住所をバーチャルオフィスや自宅に設定していると、契約書類に気づかず放置してしまうことがあります。公庫の支店によっては、契約書類の郵送をもって承認連絡に代えるケースがあり、書類の受取りが遅れた分だけそのまま入金が遅れます。登記住所への郵便物は毎日確認する習慣をつけておきましょう。
【実例②】電子契約で実行日が先送りになったケース
12月24日(年末)に承認電話、担当者と口頭で実行日を協議 → 1月15日に融資実行となった事例があります(承認から実行まで約11営業日)。電子契約は実行日をあらかじめ確定させる仕組みのため、年末年始などは担当者側でバッファを取る傾向あるかもしれません。「できるだけ早く入金したい」場合は、承認電話の時点で希望実行日を明確に伝えることが重要です。
よくある質問(Q&A)
- 日本政策金融公庫の融資はいつ入金されますか?
-
契約書類が契約センターに到着してから通常3〜5営業日以内に指定口座へ入金されます。申請から入金までのトータルは平均1か月です。繁忙期(1〜3月)は1〜2週間程度遅れることがあります。
なお平均より大幅短縮した実例もあるため、お急ぎの方は、当センターの無料相談へお問合せ下さい。 - 土日・祝日も入金処理は行われますか?
-
土日・祝日は入金処理が行われません。金融機関の営業日(平日)に処理が進みます。週末や連休を挟む場合は、翌営業日以降になります。申し込みや書類返送のタイミングを金曜日避けにするだけでも、ロスを減らせます。
- 契約書を返送したのにすぐ入金されないのはなぜですか?
-
大きく3つの理由が考えられます。①郵便の配達日数(1〜3日)+契約センターでの処理(3〜5営業日)が必要なため。②書類に不備・押印漏れがあり差し戻しが発生しているため。③支店によっては書類郵送が承認連絡を兼ねるケースがあり、登記住所(バーチャルオフィス・自宅)への書類に気づかず放置してしまうケースもあります。5営業日以上経過しても入金がない場合は担当支店へ問い合わせてください。
- 入金が遅い場合、公庫に問い合わせても大丈夫ですか?
-
問い合わせは可能です。契約書返送から5営業日以上経過しても入金がない場合は、担当支店に状況確認の連絡を入れてください。追加確認事項が発生している可能性があります。
▼最短で公庫融資を着金させたい方▼
最短で入金を受けるには?
早めに融資の入金を受けたい場合、審査前後の段取をしっかり把握し、書類の不備や記入ミスをしないことが重要です。
日本政策金融公庫も迅速な対応を心掛けていますが、創業関連の融資も増えており、多くの申請があります。
書類の不備や記入ミスは、手続き完了までに時間がかかってしまうため、着金までの時間も遅れてしまいます。
他にも、ご紹介した入金のタイミングを早める具体的な方法を活用することで、1日でも早い入金が実現できるでしょう。
これらは審査完了から入金までのスケジュールを早める方法の解説でしたが、融資申請から審査完了までも約1ヵ月程度の期間がかかります。
審査自体を最短で完了させるためのノウハウなどについては、「公庫融資サポート」サービスで無料でお伝えしています。
公庫の申請から入金まで全てサポートしてほしい方
公庫への申請から着金までの手続きには、手間と時間がかかります。
そんな負担を軽減し、最短で融資調達をしたい、そんなときは日本創業融資センターへ依頼することでスムーズに融資手続きを進める事が可能です。
そもそも融資に通るのか知りたい場合
まず、融資に通るかどうかを知りたい場合には、日本創業融資センターの「融資額シミュレーター」「公庫融資 無料相談」の利用をおすすめします。
日本創業融資センターは、創業・経営に関する相談や融資の情報提供を行っている経済産業省が認定した支援機関です。
例えば、銀行などの金融機関から借入があっても利用できるのかなど、融資に関する疑問や不安について、無料で質問や相談ができます。
融資の希望金額によっては、連帯保証や保証人をつける必要があるかもしれません。
公庫の窓口でも相談は可能ですが、税理士や会計士など融資制度に詳しい専門家のアドバイザーが在籍しているため、より詳しく問題を解決できるでしょう。
事業内容の詳細や開業準備の状況、融資が必要な理由などヒアリングをした上で、融資に必要な条件や審査基準、注意点を詳しく説明してくれます。
融資に関する情報を把握することで、余裕をもって手続きを進められるでしょう。
日本創業融資センターにサポートを依頼する
日本創業融資センターへ依頼するメリットは、審査期間や手続きにかかる手間と時間を抑えられることです。
申請手続きや必要書類に関する疑問点の解消や適切なアドバイス提供。公庫とのやり取りや提出書類の作成などの面倒な手続きを効率よく進めるノウハウを熟知しています。
また、事業計画書の作成などのサポートもあるので、融資の審査通過率も高まるでしょう。
