日本政策金融公庫の融資はいつ入金される?振込までの手続き・流れを解説

日本政策金融公庫の融資はいつ入金される?振込までの手続き・流れを解説

監修者:渡部 豪(公認会計士)

KPMGあずさ監査法人で勤めたのち、ベンチャー企業のCFO(最高財務責任者)へ就任。
創業期の会社のデットファイナンス(融資)を複数支援した実績を持つ。
【主な支援実績】
融資額:最大5億円(コンサル会社)
創業融資額:最大6500万円(EC会社)

▼そもそも公庫融資が通るのか知りたい方▼

目次

日本政策金融公庫の審査完了から入金までの手順

日本政策金融公庫からの融資は、多くの個人や中小企業の会社経営者にとって重要な支援手段です。

融資の審査から入金までどれくらい日数がかかるのか、気になる方も多いのではないでしょうか。

本記事では、日本政策金融公庫の融資審査から振込入金までの流れを詳しく解説します。

加えて、融資の入金タイミングを早めるための具体的な方法もご紹介しますので、ぜひ参考にしてください。

日本政策金融公庫の審査が完了した後の手順を解説します。

審査完了から入金までの手順
  1. 融資結果の電話連絡がある
  2. 届いた融資契約書類を返送する
  3. 返送書類の到着後、約3営業日後に入金
STEP
公庫から融資結果の電話連絡がある

日本政策金融公庫の審査が完了したら、融資の審査結果は電話で連絡があります。

電話で公庫の担当者から、融資の可否通知や融資額などの詳細が伝えられます。

審査結果の電話連絡は、融資面談後、通常1週間程度できますが、もし2週間経っても連絡がない場合は、公庫の担当者へ連絡してみましょう。

STEP
公庫から届いた融資契約書類を返送する

融資決定の後に、融資の案内と契約書類が契約センターから郵送で届きます。

公庫の融資の案内と契約書類は契約センターから郵送で届きます
公庫の契約書類の中身
書類名内容
借用証書借入の契約書
預金口座振替利用届返済金の口座振替に関する書類
団体信用生命保険
申込書
死亡時の債務免責の保険(任意)
※連帯保証人のある場合
お客さまの情報の
利用に関する同意書
個人情報に関する取扱い規約
返送用封筒(緑色)契約センターへの返送用封筒

届いた融資契約書類に、決定された融資条件や返済方法などの詳細が記載されているので、記載内容に間違いがないか確認しましょう。

手続きは、日本政策金融公庫の契約センターへ返送して手続きは完了です。

融資の案内に記載されている必要書類に不足がないかチェックも忘れずにしましょう。

STEP
返送書類が公庫に到着後、約3営業日後に振込入金される

融資の契約書類が契約センターに到着してから、実際に融資金が指定口座に入金されるまでには、通常3営業日ほどかかります。

もし必要書類に不備や漏れがあった場合は、入金が遅れるため注意が必要です。

早めに入金を受けたい場合は、公庫の支店の担当者へ事前に相談しておきましょう。

契約書類を直接支店へ持参することで、入金までの期間を1〜2日短縮できる可能性があります。

審査完了から入金までの期間は、2週間程度みておくと良いでしょう

▼最短で公庫融資を獲得したい方▼

公庫からの入金タイミングを早める5つの方法

入金までのタイミングは、事業計画の実行や資金繰りに大きな影響を与えます。

審査や契約手続きに時間がかかることがあり、待ち時間が負担となることもあるでしょう。

そこで、公庫からの入金タイミングを早めるコツとして、5つの方法をご紹介します。

【公庫からの入金タイミングを早めるコツ】

  • 公庫の担当者に審査の進捗について電話で確認する
  • 契約に必要な書類を事前に準備しておく
  • 契約書をミスなく記載する
  • 契約書を契約センターに直接持参する
  • 公庫の営業時間外や土日を挟まないようにする

公庫の担当者に審査の進捗について電話する

入金タイミングを早めるためには、審査を早急に完了してもらう必要があります。

その際、公庫の担当者に審査の進捗状況について電話で問い合わせることが有効です

公庫の担当者も人なので、意識して審査を早めに進めてくれることが期待できます。

また、書類に不備があった時などフォローアップが必要な内容に対しても、速やかに対応できるでしょう。

契約に必要な書類を事前に準備しておく

入金を早めるためには、契約に必要な書類の事前準備が重要です。

事前に準備しておくべきものを、参考として記載します。

事前に準備しておくべきもの
書類名内容
収入印紙金額に応じて(~2万円程)
借用証書に貼りつける
印鑑証明書個人または法人の印鑑証明書
(3ヶ月以内発行)
送金先口座の
預金通帳コピー
ご融資金の送金先として
使用する口座
返済用口座の
預金通帳コピー
ご返済金の口座振替に
使用する口座


必要なものを事前に用意しておくことで、契約手続きにかかる時間を早められます

契約書をミスなく記載する

入金タイミングを早めるためには、契約書の必要事項の記入に不備がないようにしましょう。

記載内容にミスがあると、公庫が確認するのにも時間がかかってしまいます。

正確な情報を契約書に記載することで、公庫での手続きもスムーズに進み、結果入金までの時間を短縮できます

契約書の書き方を参考にして、不備がないかチェックしましょう。

はじめて融資を受けるかたは、借用書の記入方法が分からない、といった不安もあるでしょう。
借用証書に記入不備があれば、借用書の再送付などでやり取りに時間がかかってしまい、希望した日に入金できない事があります。

この点は、日本政策金融公庫が借用書の書き方を動画で公開していますので、参考にしてみてください。

日本政策金融公庫が借用書の書き方を動画で公開しています
日本政策金融公庫「借用書記入ガイド


いくつかポイントがあるため抜粋します。

【借主】【連帯保証人】(左下)
・個人事業主や連帯保証人の場合、自署にて記載
・法人の場合はゴム印の利用が可
法人の場合は会社名に加え、代表取締役〇〇、まで記載
印鑑は実印(印鑑証明書の印影)を必ず利用

【借主】【連帯保証人】は個人事業主や連帯保証人の場合、自署にて記載。法人の場合はゴム印の利用が可。法人の場合は会社名に加え、代表取締役〇〇、まで記載。印鑑は実印(印鑑証明書の印影)を必ず利用。


【送金依頼】(右下)
借入人本人(法人の場合は法人口座)の口座情報を記載する
・預金通帳の内容と照合する

【送金依頼】は 借入人本人(法人の場合は法人口座)の口座情報を記載する。 預金通帳の内容と照合する。

これらの提出書類の準備が整ったら、返送用封筒(緑色)で返送します。

契約書を契約センターに直接持参する

公庫の契約書類は郵送で返送する形となっていますが、郵送にかかる時間ももったいないと感じる方もいらっしゃるでしょう。

簡易書留であれば、発送から公庫に到着まで最大3日程度のタイムラグが生じる可能性もあります。

そのため、入金を早めるためには、契約書を直接契約センターに持参することをおすすめします。

契約センターは支店とは異なり、契約手続きに特化している部署です。

直接持参することで、契約手続きの時間短縮や誤送リスクも減らせます

事前に公庫の担当者に相談して、持参する日時を決めて手続きを進めましょう。

入金を早めるためには、契約書を直接契約センターに持参することをおすすめします。

日本政策金融公庫
東京契約センター

〒181-0012
東京都三鷹市上連雀8丁目2−34

公庫の営業時間外や土日を挟まないようにする

公庫の担当者と連絡する必要がある場合は、営業時間(9:00~17:00)のなるべく早い時間にしましょう。

営業時間の終わりや土日をはさむ場合、公庫内での手続きの対応が遅くなってしまいます

また、必要書類の取得にあたって、オンラインでの申請が可能な手続きもありますが、土日はサービスを提供していない場合もあるので注意が必要です。

まとめ:日本政策金融公庫の融資の入金時間は契約書が届いてから3営業日程度

日本政策金融公庫の融資が完了してから入金までの期間は、2週間程度です

具体的な時間は、審査完了~契約書の受領まで1週間、契約書の返送から入金まで1週間というスケジュールで考えておきましょう。

早めに融資の入金を受けたい場合、書類の不備や記入ミスをしないことが重要です

日本政策金融公庫も迅速な対応を心掛けていますが、新型コロナウイルスに関する融資制度も増えており、多くの申請があります。

書類の不備や記入ミスは、手続き完了までに時間がかかってしまうため、着金までの時間も遅れてしまいます。

他にも、ご紹介した入金のタイミングを早める具体的な方法を活用することで、1日でも早い入金が実現できるでしょう。

これらは審査完了から入金までのスケジュールを早める方法の解説でしたが、融資申請から審査完了までも約1ヵ月程度の期間がかかります。
審査自体を最短で完了させるためのノウハウなどについては、「公庫融資サポート」サービスで無料でお伝えしています。

▼最短で公庫融資を着金させたい方▼


公庫の申請から入金まで全てサポートしてほしい方

公庫への申請から着金までの手続きには、手間と時間がかかります。

そんな負担を軽減し、最短で融資調達をしたい、そんなときは日本創業融資センターへ依頼することでスムーズに融資手続きを進める事が可能です。

そもそも融資に通るのか知りたい場合

まず、融資に通るかどうかを知りたい場合には、日本創業融資センターの「融資額シミュレーター」「公庫融資 無料相談」の利用をおすすめします

日本創業融資センターは、創業・経営に関する相談や融資の情報提供を行っている経済産業省が認定した支援機関です。

例えば、銀行などの金融機関から借入があっても利用できるのかなど、融資に関する疑問や不安について、無料で質問や相談ができます

融資の希望金額によっては、連帯保証や保証人をつける必要があるかもしれません。

公庫の窓口でも相談は可能ですが、税理士や会計士など融資制度に詳しい専門家のアドバイザーが在籍しているため、より詳しく問題を解決できるでしょう。

事業内容の詳細や開業準備の状況、融資が必要な理由などヒアリングをした上で、融資に必要な条件や審査基準、注意点を詳しく説明してくれます。

融資に関する情報を把握することで、余裕をもって手続きを進められるでしょう。

日本創業融資センターにサポートを依頼する

日本創業融資センターへ依頼するメリットは、審査期間や手続きにかかる手間と時間を抑えられることです。

申請手続きや必要書類に関する疑問点の解消や適切なアドバイス提供。公庫とのやり取りや提出書類の作成などの面倒な手続きを効率よく進めるノウハウを熟知しています。

また、事業計画書の作成などのサポートもあるので、融資の審査通過率も高まるでしょう

ハイクラス経営者に支持される融資支援サービス

ご相談・着手金は無料です

創業融資日本創業融資センターご相談ください!
経産省認定支援機関です

日本創業融資センターの特徴

  • 1融資成功額は業界No1 最大5億円(平均4000万円)
  • 2通過率 98%
  • 3着手金なし完全成功報酬
  • 4会計士等専門家が対応(座っているだけでOK)

サービス内容

  • 事業計画書の作成支援
  • 融資申請書類の作成支援
  • 金融機関や融資制度の選定支援
  • 審査面談に関する支援
  • *貸金業法、利息制限法又は出資受け入れ、預り金及び利息等の取締りに関する法律、その他法令の定めを超えない範囲が限度となります
よかったらシェアしてね!
  • URLをコピーしました!
  • URLをコピーしました!
目次